
お酒がもっと美味しくなる!千葉ならではのペアリング特集
海の幸に山の幸、千葉はまさに食材の宝庫。豊かな恵みをさらに輝かせるのが、地元の蔵元が丹精込めて醸す日本酒や、個性豊かなクラフトビール、注目のワインです。土地の風土が育んだお酒と、同じ土壌から生まれた食材を合わせれば、その相性は抜群。ひと口ごとに広がるハーモニーは、まさに千葉ならではの贅沢です。本特集では、千葉ならではの洗練されたペアリングをご紹介。新しい味わいの世界をお楽しみください。
吉野酒造株式会社(勝浦市)「腰古井 推奨 720ml」 ✕ ヤマニ水産株式会社(ヤマニの台所)(山武市)「アジのなめろう」
房総の郷土料理「アジのなめろう」は、千葉県産の新鮮なアジを味噌や薬味とともに叩き、ねっとりとした旨味を引き出した漁師料理です。このなめろうにぴったりなのが、勝浦の老舗・吉野酒造の「腰古井」。千葉県産米「ふさこがね」を使い、自家精米で仕上げた純米酒は、穏やかな香りとキレのある味わいが魅力です。冷酒でも燗酒でも、食事の美味しさを引き立ててくれます。千葉の郷土料理と、地元で昔から愛されてきた定番酒の組み合わせは、土地の恵みを五感で味わえる極上のペアリングです。
和蔵酒造(富津市)「竹岡 特別純米 総の舞」 ✕ ハクダイ食品有限会社(南房総市)「くじらのたれ(加熱済みタイプ)」
南房総に古くから伝わる「くじらのたれ」は、鯨肉を特製のタレで味付けし、丁寧に干し上げた房州名物。江戸時代から続く保存食としての知恵が詰まっており、噛むほどに旨みがにじみ出る独特の風味と食感が魅力です。そのままでももちろん、軽く炙って香ばしさを引き立てれば、酒の肴にぴったりの逸品になります。合わせるお酒は、和蔵酒造が手がける「竹岡 特別純米 総の舞」。千葉県産の酒米「総の舞」を100%使用し、米本来のふくよかな旨味と爽やかな酸味が調和した、食中酒として優れた一本です。くじらのたれの濃厚なコクと塩味を、この純米酒が柔らかく包み込み、あと口をすっきりと整えてくれます。千葉の海と大地、それぞれの恵みが引き立て合う、地酒と郷土食ならではの上質なペアリングをお楽しみください。
皆川牧場(船橋市)「ロビオラフレッシュ」 ✕ キッコーマン食品株式会社(野田市)「亀甲萬本店 御用蔵」✕ 鍋店株式会社(神崎町)「仁勇 純米吟醸」
ミルクの自然な甘みと酸味がやさしく広がる皆川牧場の「ロビオラフレッシュ」は、生クリームを加えず牛乳のみでつくられたフレッシュタイプのクリームチーズ。舌触りはなめらかで、パンに塗るのはもちろん、ケーキや料理にも使いやすい一品です。この繊細な味わいに、さらなる奥行きを加えてくれるのが、亀甲萬本店「御用蔵」の醤油。国産原料にこだわり、杉桶で熟成させた醤油は、ふくよかで丸みのある旨味があり、チーズにひとたらしするだけで味の立体感が生まれます。ペアリングするお酒は、香り控えめでやわらかな甘みとコクをあわせ持つ「仁勇 純米吟醸」がおすすめ。冷やして飲むことで醤油とチーズの風味を損なわず、全体を優しく包み込みます。発酵の妙が重なり合う、和と洋の絶妙なハーモニーをお楽しみください。
飯沼本家(酒々井町)「甲子 純米 うまから 磨き八割」× 篠田食料品店(銚子市)「かつを佃煮」
米の旨味を丁寧に引き出した「甲子 純米 うまから 磨き八割」は、ヤマサ醤油を使い薪炊きで仕上げた辛口の「かつを佃煮」と絶妙な相性。濃厚な鰹の旨味と力強い醤油のコクを、酒のやわらかな酸とキレが包み込みます。燗にすると一層味わい深く、至福のペアリングが完成します。
有限会社カネヨン水産(九十九里町)「いわしのごま漬」 × 岩瀬酒造(御宿町)「岩の井 山廃純米辛口」
脂ののったいわしを甘酢とごまで漬け込んだ「いわしのごま漬」は、香ばしく濃厚な味わい。そこに合わせるのは、御宿の地酒・岩の井山廃純米辛口。しっかりとした米の旨味とキレのある酸が、魚の旨味と調味料の甘辛さを受け止め、口の中をすっきり整えてくれます。食卓の主役にふさわしい千葉の海と酒の出会いです。
チョウシ・チアーズ株式会社(銚子市)「Oyashio Hazy」 ✕青柳食品株式会社(香取市)「オリーブオイルサーディン」
銚子の魚に合うビールとして生まれた銚子ビールの「Oyashio Hazy」は、パインやシトラスが香るジューシーなHazy IPA。銚子沖産いわしを南スペイン産オリーブオイルで仕上げたサーディンと合わせれば、まろやかな旨味とホップの程よい苦みが絶妙に重なり、海の街・銚子らしい発酵ペアリングが楽しめます。
株式会社 藤屋(成田市)「いわしの黒アヒージョ」 ✕ 海岸醸造/Kaigan Brewery(KAIGAN株式会社)(南房総市)OGAMA(大蝦蟇)
南房総のクラフトビール「大蝦蟇(おおがま)」は、フランス人醸造家が手がける香り豊かなヘイジーIPAです。柑橘やトロピカルフルーツのアロマが広がり、ジューシーでなめらかな口当たりが楽しめます。ペアリングには、藤屋の「いわしの黒アヒージョ」がおすすめ。「黒アヒージョ」は千葉県の新しいご当地グルメとして注目されています。フルーティーなビールの香りと、醤油のコクが効いたアヒージョの旨味が重なり合い、千葉の個性が際立つ美味しさをお楽しみいただけます。ご自宅でも気軽に味わえるご当地ペアリングです。
株式会社山本ファーム(八街市)「SAWAマスカットベーリーA2024」 × 株式会社牛かうVaca(いすみ市)「いすみの白い月」
八街市で自家栽培されたマスカット・ベーリーAを使い、一貫生産で仕上げた爽やかな赤ワイン「マスカット・ベーリーA2024」。ベリー系の香りと軽やかな口当たりが特徴です。こちらに合うのが、いすみ産の発酵チーズ「いすみの白い月」。クリーミーな酸味と熟成香が絶妙に調和し、前菜から和・洋の食事まで、上質なペアリングが楽しめます。
ペナシュール房総株式会社(南房総市)「BOSO Rhum Agricole blanc Soleil-太陽–」 × 皆川牧場(船橋市)「スカモルツァアフミカータ」
南房総産さとうきびの搾り汁100%から造られたアグリコールラムの奥深い味わいは、桜チップで燻したスカモルツァチーズの香ばしさと好相性。まろやかな塩味とスモークの余韻がラムの芳醇さを引き立て、房総の風土を体現する洗練されたペアリングに。ラム酒の飲み方は、サトウキビの香りを存分に楽しめるストレートはもちろん、爽快なソーダ割りでも美味しく味わえます。